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イームズイサム・ノグチ 野口勇
2008-05-13 Tue
イサム・ノグチ

ベンジャミン・フランクリン メモリアルイサム・ノグチ(Isamu Noguchi、日本名:野口勇、1904年11月17日 - 1988年12月30日)はアメリカ合衆国ロサンゼルス生まれの日系アメリカ人である。彫刻家、画家、インテリアデザイナー、造園家、舞台芸術家。

父は愛知県生まれの日本の詩人で慶應義塾大学教授の野口米次郎、母はアメリカの作家で教師のレオニ・ギルモア(Leonie Gilmour)。

略歴
1906年、先に帰国した父を追って母と日本へ移住、2歳から13歳までを東京で暮らした。小学生時代は横浜のフランス・カトリック系の私立小学校に通う。10歳ごろに木工職人宅に通い詰める。

1918年、母の意思でインディアナ州ローリング・プレーリー近郊の公立中学校入学に際し単身で米国へ送られ、両親の知人宅へ寄宿。その後公立高校を卒業。芸術家を切望したため中学校長の斡旋でスタンフォード在住の彫刻家、ガッツォン・ボーグラムに弟子入りが叶う。しかし、敬愛する師から彫刻の適性を認めてはもらえず、挫折感から一時は芸術を諦める。

1923年ニューヨークへ移り、コロンビア大学医学部に入学し、日本より帰米してきた母と暮らすようになる。医学部に在学しつつレオナルド・ダ・ヴィンチ美術学校の彫刻のクラスにも出席することにする。美術学校の校長、オノリオ・ルオットロに彫刻に専念することを勧められる。

1925年、ニューヨークで活躍していた日本人の舞踏家伊藤道郎のダンス・パフォーマンスに仮面を制作。初めて演劇関連のデザインをする。

1927年、グッゲンハイム奨学金を獲得し、パリに留学。半年間、ロダンの弟子である彫刻家ブランクーシに師事しアシスタントをつとめ、夜間の美術学校に通う。

1928年にニューヨークに戻り、最初の個展を開く。

1935年、在米日本人芸術家の国吉康雄、石垣栄太郎、野田英夫らと共にニューヨークの「邦人美術展」に出品。

1941年、第二次世界大戦勃発に伴い、在米日系人の強制収容が行われた際に自らアリゾナ州の「日系人強制収容所」に志願拘留された。しかし、アメリカ人との混血ということでアメリカ側のスパイとの噂がたち、日本人社会から冷遇された為、自ら収容所からの出所を希望するも今度は日本人であるとして出所はできなかった。彼は後に芸術家仲間フランク・ロイド・ライトらの嘆願書により出所、その後はニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジにアトリエを構えた。

1947年、ジョージ・ネルソンの依頼で「ノグチ・テーブル」をデザイン・制作するなどインテリアデザインの作品に手を染め、2年後から岐阜提灯をモチーフにした「あかり(Akari)」シリーズのデザインを開始。

1951年、日本へ移住し山口淑子と結婚(1955年に離婚する)。鎌倉の魯山人に陶芸を学び素焼の作品制作に没頭。この頃に魯山人の邸宅敷地内にアトリエ兼住まいも構えた。

1952年には広島平和記念公園のモニュメント(慰霊碑)にノグチのデザインが選ばれたが、原爆を落としたアメリカの人間であるとの理由で選考に外れた。しかし彼のデザインの一部は、平和公園にある丹下健三設計の「原爆慰霊碑」に生かされている(丹下はこのプロジェクトにノグチの起用を推挙した)。また平和公園の東西両端に位置する平和大橋・西平和大橋のデザインはノグチの手によるものである。彼は後年、アメリカ大統領の慰霊碑を設計したこともあるが、こちらは日本人であるとの理由で却下された。

1964年、アメリカの企業・IBM本部に2つの庭園を設計する。

1965年、横浜のこどもの国で遊園地の設計が実際の計画に移される。

1968年、アメリカ・ホイットニー美術館において大々的な回顧展が開催される。

1969年、シアトル美術館に彫刻作品『黒い太陽』を設置。東京国立近代美術館のために『門』を設置。この年、ユネスコ庭園への作品素材に香川県庵治町・牟礼町(現・高松市)で産出される花崗岩庵治石を使ったことをきっかけに牟礼町にアトリエ(現在は、を構え、「あかり(Akari)」シリーズを発表。ここを日本での制作本拠とし、アメリカでの本拠・ニューヨークとの往来をしながら作品制作を行う。

1970年、大阪万国博覧会の依頼で噴水作品を設計。

1974年、4芸術協会主催によるパーム・ビーチ彫刻競技会にて作品『インテトラ』が2等受賞。同地に設置。同年、東京の最高裁判所に噴水を設計し設置。

1984年、ニューヨークのロング・アイランド・シティのイサム・ノグチ庭園美術館が一般公開。同年、コロンビア大学より名誉博士号を授与され、ニューヨーク州知事賞を受賞。

1985年、翌年開催のヴェネツィア・ビエンナーレ(第42回)のアメリカ代表に選出される。

1987年にはロナルド・レーガン大統領からアメリカ国民芸術勲章を受勲する。

1988年、勲三等瑞宝章を受勲する。札幌・モエレ沼公園の計画にも取り組んでいたが12月、心不全によりニューヨーク大学病院で死去。84歳。

1989年、遺志を継ぎ、和泉正敏が制作した遺作『タイム・アンド・スペース』が完成し、新高松空港に設置された。

作品
ブラック・スライドマントラ
イサム作の奇妙によじれた形のすべり台(札幌市中央区大通西八丁目大通公園)。これが世界的彫刻家の芸術作品であることなど露知らぬ子供たちの歓声が響く。
モエレ沼公園
公園全体を一つの彫刻に見立てた氏の「最大」の作品(札幌市東区丘珠町)。1988年に構想を開始し2004年に完成予定であったが、やや遅れて2005年7月完成。2002年度グッドデザイン大賞受賞。
「あかり(Akari)」シリーズ
日本の提灯に触発されて制作された「光の彫刻」。現在も入手可。

イサム・ノグチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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